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風呂からあがり改めて恥ずかしくなる。誰が見ていた訳じゃないのに
「しゃぁないやン‥生理的なもんやし‥」
言い訳が零れる。
水を飲もうと冷蔵庫を開けプリンに気付く。
‥どうせやったら、賞味期限キレるまでに逢えたらええなぁー
願掛けに近い気持ちで眺める。
コップに水を入れ、携帯の着信に気付く。
‥誰やろか?
画面には《井本》の文字が‥
慌てて留守電を聞く。
‥えっ、仕事ってこんな時間からなん?‥っていうか、俺電話でぇへンってゆうたやン‥
着信が何度もあった事を知ると、嬉しくなる。
それも 逢いたいねン‥諦めへンから‥って言われて、心臓がドキドキ騒ぎだす。
時間を見ると調度風呂に入ってた頃‥
改めて顔が紅くなる。
‥なんか恥ずかしィ アイツの事を想ってた時に電話あったって
‥しかも あんな事を‥‥
余計に喉が渇きコップの水を飲む。上手く頭が働かない。今夜は、電話を待っていた方がいいのかどうか。
取り敢えずは枕元に携帯を置き、音量を上げておくことにした。
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