季節外れの‥‥4

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おじさんは徳一だけを守って暮らしてきた。その場所に僕が少しずつ入って、僕も同じように包み込んでくれる。 《信用してンで》って意味は、きっと徳一を悲しませるなって事だと思う。 初めて僕に任せてくれたンやと思う。きっとそれ以前からも少しずつ‥ おじさんとおばさんの間にどんな約束があんねんやろ‥ いつの間にか横にいる徳一に、 「なぁ、おばさんとの約束って何なんやろ?」 「ぅん、俺もよう知らんねん。毎年、お母さんからの手紙はもらってるけど‥」 「エッ?」 「いくつになったね。しっかりやってる?とか‥オヤジが少しずつ渡してくれるねん。それの事かな?」 うーん、違う気がするな‥ 「まぁ、僕たちがしっかりやっておじさんに時間を持たせてあげよや‥なっ、」 「おんっ、もしオヤジが再婚ってゆうても俺、反対せぇへん!」 アハハハー‥きっとそれ無理やろ‥って言葉を飲み込み、 「ほなっ、ご飯にしよか。」 「今日は、泊まってくやろ?」 嬉しそに訊いてくるので、ハイハイと答えた。
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