季節外れの‥‥5

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部屋に戻りすぐさま携帯を開いてしまう。 ‥かけた方がええやろか? アイツの逢いたかったと、まだ好きやとは違う気がする。 俺は忘れられへンってゆうたけど、アイツはゆうてない。 アイツは諦めへンってゆうたけど何をやろか? やって、結婚して家族がおるやン‥ けど、友達としてやったら‥ それでもええから‥それで充分やから‥ ‥‥逢ってもかまへんよなぁ‥ ‥電話してもかまへんよなぁ‥‥ 「ホンマに女々しいなァ‥、」 軽く汗を洗い流して、朝食を取り学校への準備に取りかかる。 もう一度携帯を手にして覚悟を決める。 ハァ‥ 大きく息を吐く。 「‥よしっしゃ!」 電話番号検索。 「アトは発信するだけやン‥。」 よ‥よしっ、かける‥かけてやる ピンッポーン! 「ウワァッ!だ‥誰やねン。」 チャイムの音に飛び上がる。 「先生ー!一緒に行きましょや。」 義行が外から声をかける。 イッキに電話する勇気が無くなった。 ハァ‥また、後でかけよ‥
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