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部屋に戻りすぐさま携帯を開いてしまう。
‥かけた方がええやろか?
アイツの逢いたかったと、まだ好きやとは違う気がする。
俺は忘れられへンってゆうたけど、アイツはゆうてない。
アイツは諦めへンってゆうたけど何をやろか?
やって、結婚して家族がおるやン‥
けど、友達としてやったら‥
それでもええから‥それで充分やから‥
‥‥逢ってもかまへんよなぁ‥
‥電話してもかまへんよなぁ‥‥
「ホンマに女々しいなァ‥、」
軽く汗を洗い流して、朝食を取り学校への準備に取りかかる。
もう一度携帯を手にして覚悟を決める。
ハァ‥ 大きく息を吐く。
「‥よしっしゃ!」
電話番号検索。
「アトは発信するだけやン‥。」
よ‥よしっ、かける‥かけてやる
ピンッポーン!
「ウワァッ!だ‥誰やねン。」
チャイムの音に飛び上がる。
「先生ー!一緒に行きましょや。」
義行が外から声をかける。
イッキに電話する勇気が無くなった。
ハァ‥また、後でかけよ‥
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