季節外れの‥‥5

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その後は特に会話もなくて、学校まで物思いに耽りながら歩いた。 校門で別れ際、いつでもおいでや と声をかけて 「さっきの話‥多分答えはないンちゃうか?親も十人十色、子供も十人十色。その時々でも違う気がするし、そもそも考え方が違うやン‥。」 「‥そやな、じゃぁ先生やったら応援してくれる?」 「無責任な事は言われへん。やから‥‥またゆっくり話しょ」 パッと明るい顔になり、 「先生ー、また話訊いてくれるン?」 「アァ‥ええよ。学校じゃぁ大事な生徒やし、家じゃぁ親切なお隣さんやン‥。話ぐらいいくらでも。」 そう笑うと、少し不安が消えたのか元気よく歩いて行く。 後ろ姿を見守りながら、 ‥上手い事いってるようでも不安だらけなんや  なんか贅沢な悩みやな。 それに引き換え俺はたかが電話ひとつで悩んでるってゆうのに。 どっちが子供かわからへん。
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