季節外れの‥‥5

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「おはようございます。」 職員室の扉を開け一通り先生達と挨拶を交わす。 鍵を取り保健室に向かう途中校長と会い、軽く雑談になる。 「藤原先生、早いですね。」 「ええ、朝練の生徒がおると聞いたンでちょっとでも開けとこかなと‥」 「よぉ気がついて頂き助かります。」 朝から人に誉められ何か気分が良い。 鬱陶しくなり始めた前髪を軽くかきあげ保健室に向かう。 上下とも白衣に着替える。 上だけを羽織っても良いのだが、衛生面を考えるときっちりしとく方が望ましい。 着替えてコーヒーを片手に書類のチェックをする。 ガラッ!バンッ! 勢いよく扉が開き、 「先生ー、今朝義行と一緒やったやン‥何話したン?」 「‥気になるンかい。義行に訊きィや。」 「おせてくれへンねン‥なぁー、全然関係ない話やけど、先生ー、いくつなン?」 呆気にとられて顔をみる。 「‥いくつでも関係あらへンやろ。義行の心配とちゃうんか?」 鞄からラップにくるんだお握りを取りだし食べ始めながら、 「やって、先生格好ええやン‥隣同士やし‥」 ‥食べるか喋るかどっちかにしてくれ。ご飯粒飛んでるし‥‥
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