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「おはようございます。」
職員室の扉を開け一通り先生達と挨拶を交わす。
鍵を取り保健室に向かう途中校長と会い、軽く雑談になる。
「藤原先生、早いですね。」
「ええ、朝練の生徒がおると聞いたンでちょっとでも開けとこかなと‥」
「よぉ気がついて頂き助かります。」
朝から人に誉められ何か気分が良い。
鬱陶しくなり始めた前髪を軽くかきあげ保健室に向かう。
上下とも白衣に着替える。
上だけを羽織っても良いのだが、衛生面を考えるときっちりしとく方が望ましい。
着替えてコーヒーを片手に書類のチェックをする。
ガラッ!バンッ!
勢いよく扉が開き、
「先生ー、今朝義行と一緒やったやン‥何話したン?」
「‥気になるンかい。義行に訊きィや。」
「おせてくれへンねン‥なぁー、全然関係ない話やけど、先生ー、いくつなン?」
呆気にとられて顔をみる。
「‥いくつでも関係あらへンやろ。義行の心配とちゃうんか?」
鞄からラップにくるんだお握りを取りだし食べ始めながら、
「やって、先生格好ええやン‥隣同士やし‥」
‥食べるか喋るかどっちかにしてくれ。ご飯粒飛んでるし‥‥
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