季節外れの‥‥5

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ガラッ! 「先生ー、徳一来てます?‥アカンやン、何してンねん。」 「‥いっ、痛いー!耳引っ張らンとって。」 「サボったらおじさんにゆうよ。さっきメールきたンやから、ほらッ!行くで。」 徳一を引き摺って連れて行った。 ‥何や凄いナァ‥義行は徳一の親から絶大な信頼を受けてンや。 なら、何の心配もないやン。 冷めきったコーヒーを淹れ直して机に向かう。 授業開始の合図と共に校舎は静かになる。 白衣のポケットから携帯を取りだし驚く。 ‥着信有り そや、マナーモードのまんまや‥ アッ、井本や、今度は留守電に入ってへンやン‥ ハァ‥何やかかっただけやンか‥ 知らないうちに期待している自分に苦笑いする。 ‥そう何度も伝言残さんわな。どうしょうか、今度は俺がかける番かな‥ 携帯を握りしめ、登録を確認して手が震える。 ‥なんてゆぉう?  逢いたい、そんなストレートに無理や‥  
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