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ガラッ!
「先生ー、徳一来てます?‥アカンやン、何してンねん。」
「‥いっ、痛いー!耳引っ張らンとって。」
「サボったらおじさんにゆうよ。さっきメールきたンやから、ほらッ!行くで。」
徳一を引き摺って連れて行った。
‥何や凄いナァ‥義行は徳一の親から絶大な信頼を受けてンや。
なら、何の心配もないやン。
冷めきったコーヒーを淹れ直して机に向かう。
授業開始の合図と共に校舎は静かになる。
白衣のポケットから携帯を取りだし驚く。
‥着信有り
そや、マナーモードのまんまや‥
アッ、井本や、今度は留守電に入ってへンやン‥
ハァ‥何やかかっただけやンか‥
知らないうちに期待している自分に苦笑いする。
‥そう何度も伝言残さんわな。どうしょうか、今度は俺がかける番かな‥
携帯を握りしめ、登録を確認して手が震える。
‥なんてゆぉう?
逢いたい、そんなストレートに無理や‥
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