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授業が全て終わり部活動が始まる。
いつもなら義行が入ってくる頃だが、今日に限って遅い。
机に突っ伏して意識が飛んでいる。
頭の中は、‥ホンマやンな、夢やないよな。
遠慮がちに義行が入ってくるのも気付かず、
「‥う"ぅ"ー、どないしよ‥」
「先生?」
後ろから声をかけられ必要以上に飛び上がる。
「な"っ‥何でもない!」
ガタンッ!ガシャガシャン!
慌てて立ち上がった為に椅子が大きな音をたてて倒れる。
「クスッ‥どうしたん?らしくないやン。」
「何もないから‥」
倒した椅子を元に戻し座り直す。
「フーン、マァ‥ええけど、コーヒー貰うよ。」
「‥おん、」
「スィッチ入ったまんまで煮詰まってるやン。淹れなおすよ。」
「‥おん、」
セットしながら、お昼の事をもう一度謝る。
「‥先生?もしかしたら、あの電話は、」
「‥そうや、どないしよ‥俺、」
机に顔を伏せたまま呟く。
隣に椅子をおき義行が覗く。
「何てゆうてたン?」
「‥ゆわへン‥やから、訊かンとって‥」
駄々っ子のように背中を丸めたままで携帯を握りしめている。
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