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そういや、いつもの女子もサボりの奴も‥
挨拶だけの奴とか、騒ぐだけの奴も‥
先生達ですら雑談やらコーヒーを飲みに来ィひんかったけど‥
「そんなん全然‥何で?」
「アハハー、可愛いンやって先生が、案外ファン多いンやで。だから皆元気になって欲しいンとちゃう?」
そんな事少しも気付いてなかった。
「先生な、直ぐ顔に出るやろ。人見知りで恥ずかしがり屋やのに相談の時は、真剣に真っ直ぐ目を見て、寄り添って訊いてくれるやン‥」
「‥そんなん仕事やから誰だってそうやろう。」
「ちゃうねんなァ、皆ホンマに心配してるか演技かぐらいわかるって。たかがそれくらいの事って思った事ないやろ?それに、僕達位の時の行き場のない苛立ちとか、やりきれン想いとかをまだ持ってて、憶えてるやン‥」
「どうせ、精神年齢の低いガキや‥」また俯いてしまう。
「そんなんとちゃうし‥ただ、僕らに近い大人やねン。」
「うーン?ようわからへん‥」
「アハハー、マァ‥ええやン‥、考える時間たっぷりあったンやろ?」
こっちを見ずにグラウンドを眺めながら、
「なんてゆうてんの?‥」
「‥6時にって、会いたいって‥」
ボソボソと呟く。
「マジっ?デートなん?何て返事したン?」
俺より義行の方が嬉しそに訊くから
「‥デートとちゃうし‥返事してへン‥」
正直に答えてしまう。
携帯を弄りながら着信履歴の名前を見つめた。
「かけなアカンって、先生かて逢いたいンやろ?ちゃんと話せな。」
「逢いたいから会われへン‥やって、迷惑やろ‥まだ友達としてよう会わんし‥第一、奥さんに悪いやンか。」
‥アカン、泣きそになるわ。
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