季節外れの‥‥6

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「そうやったンですか。」 俺は悩み事を暴露された子供の気持ちを思い胸が痛んだ。 ‥それで、緊急の保護者会が行われて結果的には懲戒免職になったんです。 色々意見があったのですが、一人の保護者の方が 「毎回同じ事してると訊いてるから、保護者としてはこんな先生信用でけへんけど、実際に被害者は生徒たちですから、信用出来るかどうか、訊いてみたらどうですか? こんな先生に、その職に付く資格があるンか、ないんかを‥。そやないと自分から辞められても反省してへんし、また他所で同じ事するンとちゃいますか。」 そう言われて集計した結果を教育委員会に提出されたんです。 「ウワァ‥むっちゃ格好ええですやン‥。そんな事をスパッと言えて行動に移す人が居てはるなんて、凄く子供の気持ちを考えてはるなぁ。」 「マァ、筋が通ってますもんね。私もすっきりしましたけど。」 それでですね、その時の生徒が一人引きこもりがちなんですがその親御さんから連絡があって‥、 言い難そうに頭を下げながら 「藤原先生のせいや無いんですが、今日これから様子を見に行くのですが、ご一緒していただけますか?」 「えっ、今から直ぐにですか?」 「はい。申し訳ありません。できれば少し話を訊いてやって欲しいんです。」 そう言われると断れないし‥マァ、元々断る理由もないが‥ 今日の約束は守れそうにないなぁ…と、ボンヤリ思って 「わかりました。直ぐに支度をします。」
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