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‥あと、一時間程で逢えるンや。
ちゃんと留守電訊いてくれてるやろか?
携帯を手に返事がないことに不安が募る。だが、昔からそれは当たり前の事やった。
暫く考えていたが、今の間に残った雑務を整理して着替えを洗濯機にほりこむ。
‥時間の許す限り、今日は話がしたい。
仏間に行き先輩に話かける。
‥なぁ、やっと今夜ゆっくり逢えそやねン。
ホンマに嬉しいンや。
全部いっぺんに話でけへンと思うけど‥
何から話したらええンやろか?
アイツと離れてから順を追って話したらわかってくれるやろか?
なぁ、先輩はこの時の事を心配してくれてたんやね。
‥そんな無茶な約束して、相手のひと傷つけてしまうよ。
待っててあげるンやないの?
大丈夫やから‥徳一は私が護る。
‥何でなん?この先は無理やン‥一人前になる前に一人ぼっちになってしまうやン‥
なっ、先輩‥結婚しよや。
‥アカン!アカンって、井本は絶対にアカン!その子をちゃんと待っててあげてや、お願いやから‥
きっといつかは、後悔する日がくるねんて。
私と徳一の事は切り捨ててや…
きっと戻って来るから、お前を信じて進んだ道にお前が居らンかったら可哀想過ぎるよ‥
その子の道は井本、お前に繋がってンやで‥
‥そうやと信じてる。絶対に繋がってると思ってる。
だから今、ここでこの決断しても俺に繋がってて続いてるンやったら、きっと大丈夫。俺は一生かかっても待ってるし、アイツはわかってくれる。
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