季節外れの‥‥7

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写真に語りかけ、フッと自虐的な笑いが溢れる。 ‥しかしよくそんな大口叩けたなぁ、不安で一杯やのに‥ 約束なんかしてへんやんかぁ、 忘れろって言うといて、 勝手なもんや‥と自分でも思う。 ‥無理した笑顔見たせいで毎晩寝れんと、迷惑なんか考えず留守電入れて‥ 《また明日》が昔みたいにゆうて欲しくて‥ ‥なぁ、先輩。のり君を紹介したらわかってくれるやろか? あんなええ子やから、あの頃の俺と先輩の気持ちわかってくれる、けど、のり君はショックやろな‥‥‥ ‥正直な、ツラいねン。このまんま逢えンようになってしまう気がして‥ 「まっ、考えてもしゃぁない。なるようにしかならんよな。」 時計を見ると5時半を回っている。慌てて出掛ける用意に取り掛かる。 キッチンに行き、携帯の着信に気付く。 ‥なんや、嫌な感じやな。 留守電をチェックする。 《ゴメン、俺やけど今日はアカンようになっ た。‥‥じゃ。》 あの日以来の、久しぶりの低くよく通る声。 ‥なんや、アカンのか。急、過ぎたンやな‥ 仕事してたら、しゃぁない。 今までの期待が一気にしぼむ。 急いでかけ直すが、無機質な案内の声 ‥お客様のお掛けになった電話番号は、現在、電波の届かない場所に居られるか電源を切って‥‥ ‥まさか、着信拒否?ちゃうよな‥ 今まで繋がってたよな‥何でマナーモードやないねん。 身体が震えて、不安が広がる。 考えれば考える程、悪い方に思ってしまう。
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