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ベッドに座り落ち着くまで背中を擦る。
涙で眼を赤くしながら「ごめん‥」と、小さく呟き顔を上げて笑う。
「かまへんし、しょうもない事で気にすんな。」
お互い近くにいるのに‥もっと近くにいたくて隙間を埋めるように抱き合う。
まるで磁石で引き合うかのように、ピッタリとくっつく。
長いキスの後、グゥーと、お腹が鳴った。
クスクス笑いが込み上げて、
「やっぱり腹減ってるやン。朝食べてへんのやろ?なんか頼もや。」
「///‥あァー最悪やン‥ムッチャ、ええ感じやったのに‥」
恥ずかしそに頭を抱える。
「ええやン。俺らにはこんなんで丁度ええねんて。」
頬に音をたててキスをすると、耳まで真っ赤にしてるくせに、もう一度深い口づけをせがんでくる。
「ンっ‥フゥッ、ン‥‥ゃ、ややァ‥頼むから‥離さん‥とって‥ゃ」
鼻にかかったくぐもった低い声で溜まった胸の内を吐き出し懇願する。
唇を離して髪に指を入れる。トロンとした瞳で口元を見つめている。
「すっげぇ、エロ‥、そんな顔したら‥自制効かんで‥」
「‥ヤッ‥ゆうなゃ‥俺かってもう‥そんなに見つめられたら‥ンっ‥アカン‥ナァ、‥もう‥」
そう言いながら首に腕を廻して何度もせがむ。
まさかこんなに早くスイッチが入ると思ってなかったので、俺が慌ててしまう。
「ナァ、時間はたっぷりあるから、先に風呂入ろうや。」
「‥ヤッ‥ややァ、無理‥‥離れたない‥‥ンっ‥ハァン‥一人は、いやゃ‥ァ‥」
体重をかけて押さえつけて唇を何度も角度を変えて重ねてくる。
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