季節外れの‥‥7

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二人で軽く頭を拭きあいベッドに座る。 「落ち着いたか?」 「‥おん、‥そやけどまだ‥‥」 不安そに額をくっ付けてくる。いつも恥ずかしがってすりよる事などないのに、今日は素直に傍にいたがる。 ホンマにコイツは二人やと妙に色っぽくしなやかになる。 冷蔵庫からコーラを取って 「飲むか?」 「一口だけでええょ」 先に渡すと、フニャッと笑う。 そのままTVをつけると、お決まりのアダルトビデオ‥‥ 何気無しに観ていると、 腰に巻いたバスタオルの裾を引っ張られ、 「ン?どうしたン?」 「‥俺が居ンのに‥観んなや‥」 いきなり何をゆうかと思えば、 「アハハ、妬きもちかいな。かわいいナァ」素直にそう思う。 顔を真っ赤にして 「やって、俺‥比べられたら嫌やン。」 「どこを比べンねん。お前はお前や‥‥ホラッ‥唇噛んだらアカン、血が滲んでンで‥‥」 優しく触ると口元がうっすらと開き紅い舌が覗く。 多分俺は好き過ぎてなにもかもがエロく見える。コイツの仕草一つ一つが全部俺を誘っているようにしか思えない。 「‥ンッウ‥たかァヤッ‥‥」 「好きやょ‥全部。それで全部俺のものにしたい。‥ええかな?」 黙って頷く。 「そやけど、俺自身わからへんねん。一裕を抱きたいンか、‥‥抱かれたいンか‥」変な話やろ?と囁く。 「‥俺は、‥今は貴史に抱かれたい。けど、たまに見る素顔の時に、可愛くてフワフワしてて抱きたいって思ったことはある。‥」 アイツも正直に胸の内を明かす。 「アハハ、ソッかァ‥おんなじなんや。空手してる時とか男前で俺ドギマギしてた。マジ男らしいから‥」
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