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二人で軽く頭を拭きあいベッドに座る。
「落ち着いたか?」
「‥おん、‥そやけどまだ‥‥」
不安そに額をくっ付けてくる。いつも恥ずかしがってすりよる事などないのに、今日は素直に傍にいたがる。
ホンマにコイツは二人やと妙に色っぽくしなやかになる。
冷蔵庫からコーラを取って
「飲むか?」
「一口だけでええょ」
先に渡すと、フニャッと笑う。
そのままTVをつけると、お決まりのアダルトビデオ‥‥
何気無しに観ていると、 腰に巻いたバスタオルの裾を引っ張られ、
「ン?どうしたン?」
「‥俺が居ンのに‥観んなや‥」
いきなり何をゆうかと思えば、
「アハハ、妬きもちかいな。かわいいナァ」素直にそう思う。
顔を真っ赤にして
「やって、俺‥比べられたら嫌やン。」
「どこを比べンねん。お前はお前や‥‥ホラッ‥唇噛んだらアカン、血が滲んでンで‥‥」
優しく触ると口元がうっすらと開き紅い舌が覗く。
多分俺は好き過ぎてなにもかもがエロく見える。コイツの仕草一つ一つが全部俺を誘っているようにしか思えない。
「‥ンッウ‥たかァヤッ‥‥」
「好きやょ‥全部。それで全部俺のものにしたい。‥ええかな?」
黙って頷く。
「そやけど、俺自身わからへんねん。一裕を抱きたいンか、‥‥抱かれたいンか‥」変な話やろ?と囁く。
「‥俺は、‥今は貴史に抱かれたい。けど、たまに見る素顔の時に、可愛くてフワフワしてて抱きたいって思ったことはある。‥」
アイツも正直に胸の内を明かす。
「アハハ、ソッかァ‥おんなじなんや。空手してる時とか男前で俺ドギマギしてた。マジ男らしいから‥」
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