44人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ?‥」
‥一体おじさんは何の話をするんやろか?
今日のおじさんは様子がおかしいやん。
僕と徳一の事を安心やってゆうてたけど‥何なんやろ?
怒ってる訳やないし、否定する訳やない。
色々考えるが全然頭が回らない。
‥なんやろ、認めてくれたって事かな?‥けど、今はまだってどうゆう事なん?
二階から徳一が下りてきて、
「何食べに行くか決まった?」
「いや、まだ。」
「オヤジと話してたンと違うン?」
「まぁ‥何にする」
「やっぱ、肉やろ!」
嬉しそに、肉、肉、と連呼する。
そんな姿を見て、ボンヤリ‥僕は肉にも負けてるやン。と、心の中で苦笑した 。
上着を羽織ったおじさんが玄関先で声をかける。
「ほなっ行くで。ちゃんと戸締まりしィや。」
慌ただしく後を追いかけると家の外で空を見上げて煙草を吹かしていた。
‥絵になるよなぁ、徳一や無いけど僕も憧れてしまうわ。
「何処へ行こ?決まった?」
「俺、肉がええー!」
「ハァ?えらいざっくりやな、義行は?」
「何でもかまへんよ。‥けど、肉に決定みたいやし。」と苦笑いをする。
「お前ら二人連れてやったら食べ放題しか無理やで‥俺の小遣いのうなってしまうわ。」煙草をくわえたままニカッと笑う。
「ほなっ、駅前の所でええやん。先いって席とっとこか?」
走り出す徳一に、
「アホか、義行ほってどうすんねん。‥ええンか?俺ら仲ええでぇ。」
なぁ、と僕の肩に手を置く。
「やめてンか!この不良親爺!」
二人が楽しそにじゃれあうのを見て、
‥親子ってゆうより、友達みたいやね
少しの疎外感を感じながら呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!