8人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、このまま野宿という訳にもいかない。
鍵を何処かに保管すればばよかった、と今頃後悔する。
帰宅を諦めかけたその時だった。
「……光夜?」
突如後ろから声が掛かったのである。
「ん? 誰だ?」
光夜はその声の方に身体を向けた。
するとそこには、
「山瀬?」
そこには、同級生で幼馴染みの山瀬 由花梨(やませ ゆかり)がいたのだ。
「どうかしたのか、こんなところで」
「それはこっちのセリフよ。なんでこんな時間にアンタがここにいんのよ」
「あ、ああ。鍵を、無くしてな……」
「鍵……?」
最初のコメントを投稿しよう!