序章 損失は幸運に痛し

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「ウチ他の部屋はほとんど使ってるから、私の部屋ね」 「お、おう……。おおおうッ!?」 「な、何よ。嫌なら変えるけど」 「け、決して嫌なんかではありませんよ!! いやーやさしいなあ由花梨さんはあ」 「何よ気持ち悪い……」 そう言う彼女に対して、光夜は渾身の笑顔を作った。 しかし、心の中では小人達が大騒ぎをしている。 『女の子部屋っていい匂い過ぎるなちくしょう!!』『どこのエロゲーだこれ!?』『部屋に入るとかもういいフラグじゃね?』『待て、俺とアイツはそんな関係だったか!?』 などとギャーギャー騒いでいる。
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