序章 損失は幸運に痛し

7/17
前へ
/21ページ
次へ
こんな展開が起こるとは思いもしなかった光夜。 今にも死にそうである。 「あ、私はベッドじゃないと寝れないから、光夜は布団で寝てね」 「は、はい!」 光夜は体育授業並のいい返事をしたが、その直後あることを思い出した。 「な、なあ由花梨」 「ん? なーに?」 「ご両親はイズコへ?」 「ああ、母さん達は友達と旅行に行ってるわよ」 「へ、へぇー……」 そこでまた、光夜の思考は可笑しなことになる。 (なんでこの家族まで夫婦ラブラブなんだよ!? 何か、今時の五十近くのジジババは旅行が趣味なんか!!?)
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加