11人が本棚に入れています
本棚に追加
嵐くん…?
私が不安げに見ていると嵐くんはゆっくりと屋上から離れていく
「案内してくれてありがとう、また明日ね」
そう言うと嵐くんはいなくなった
―夜―
私は嵐くんのことが気になり眠れずにいた
8年振りに会ったとはいえ今の嵐くんは昔とは全然違う気がした
面影が感じられない、まるで別人みたいだ
今日、嵐くんに屋上から落ちたら死ぬかと聞かれた時。本当は少し怖かった
笑いながらそんなことを言う嵐くんは知らないから
私の知ってる嵐くんとは余りに違くて
口は笑っているのに瞳は笑ってない所も違和感を感じた
…明日になったらこの何とも言えない不安がなくなっていることを祈る様に考えているといつの間にか眠りについた
最初のコメントを投稿しよう!