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菜摘ちゃんのことを考えながら誰もいない廊下を歩いていると向こうから人が歩いてくる
「…嵐くん?」
こっちに向かって歩いて来たのは嵐くんだった
「…季結ちゃん」
「どうしたの嵐くん?もしかして菜摘ちゃんのお見舞い…?」
「うんそう」
優しいな嵐くん…やっぱり変わってない、昔の優しい嵐くんだ…
「でもあの…菜摘ちゃん今は怪我してて見られたくないみたいだから…」
「そう、じゃあお見舞いの品だけ置いて行こうかな」
「う、うん…」
何で私嵐くんにあんなこと…言ったんだろ?嵐くんは昔のままの筈なのに
「また明日ね、季結ちゃん」
「うん」
私は自分の言動の意味がいまいち良くわからなかったけど嵐くんに別れを告げて離れた
嵐くんに背を向けて歩く背中を嵐くんは微笑んだまま見ていた
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