11人が本棚に入れています
本棚に追加
―朝―
…チュンチュン チチ
小鳥が朝の訪れを告げているかの様に鳴いている
ピピピピピピピ…
それに答えるかの様に目覚まし時計も鳴り始める
「…ん」
少しだけ目を開けて目覚まし時計を止めようと手を伸ばす
しかしまだ寝惚けているのか上手く止められない
ピピピピピ タシッ
漸く止めて起き上がる
「んー…何か、夢…見たような…どうゆう内容だったっけ…」
良く思い出せない
小さい頃の夢だった様な気がする…
私は桜城季結(サクラギ キユ)15歳 高校一年生の半分を過ぎて現在 秋
時計を見ると結構時間が経っていたので急いで準備をする
コンコン
窓を叩く音
ガラ
「季結 起きたか?」
音の主は私に声をかける
「きゃあああっなっ何て格好してるの護くん!」
私は思わず顔を背ける
「まだ釦留めてないだけだろ?俺の裸なんて見慣れてるだろ幼馴染みなんだから」
「み、見慣れてないよ」
彼は水上護(ミズカワ マモル)くん。同い年で家が隣ということもあり何時も私と護くんと嵐くんとで遊んでいた
嵐くんが引っ越してしまってからは私が寂しくないようにずっと一緒に居てくれた
それから月日が経つにつれ…護くんのことを好きになった
そして今日、気持ちを伝えようと決めていた…
最初のコメントを投稿しよう!