友達

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季結side 嵐くんと別れて病院から出ても私は躊躇っていた …菜摘ちゃんはああ言ってくれたけど、やっぱり心配…もう一度、様子見てこようかな (…駄目だよ、菜摘ちゃん嫌がってたもの…でも…) 菜摘ちゃんの居る病室の窓に目を向ける (…やっぱり帰ろう) 何でこんなに不安なんだろう、自分でもよく分からない 溜め息を吐いて病室の窓から目を離し前を向き歩き出す ガタンッ 「?」 何か音がしてまた病室の窓に目を向ける 「!?」 誰かが窓から投げ出された 「…菜摘ちゃん…?」 バサバサ ドサッ 「…っ菜摘ちゃん!!」 私は直ぐ様菜摘ちゃんに駆け寄る 「菜摘ちゃん!しっかりして…!」 (…何で菜摘ちゃんが窓から落ちて…) 私は菜摘ちゃんの病室の窓を見る、人影が見えた 「…嵐くん…?」 菜摘ちゃんの病室の窓からは何故か嵐くんが微笑を浮かべながらこっちを見ていた (何で嵐くんが…) 「ん…」 菜摘ちゃんの声を聞き慌てて窓から目を離す 「菜摘ちゃん!気が付いた…?」 「ん…季…結…?」 菜摘ちゃんの意識が戻ってホッとする (あ…嵐くんは…っ) もう一度窓を見ると嵐くんはいなかった (私の気のせい…?) 「…っ季結…何で…帰ったんじゃ」 「菜摘ちゃんのことが気になって…さっきまでもう一度見に行こうかと思って悩んでて…でも、こんなことになるなら見に行けば良かった…ごめんね…っ」 「季結のせいじゃないから…お願い、そんな顔しないで…」 「うん…ありがとう。ちょっと待っててね、直ぐ病院の人連れてくるから!」 その場に菜摘ちゃんを残し、病院の人を連れてこようと走り出す 「季結…待って」
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