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護くんは制服を着ているけれどまだ釦を留めてなく私は直視できなかった
「…季結、何かあったのか?」
「え?」
昔から私のほんの少しの変化も見逃さずに気にかけてくれる
相手の気持ちの変化を見逃さずに気にかけてくれるのは護くんの良い所だと思う
「…うん…夢見たんだ」
私は隠す理由もないので正直に話す
「夢?」
「うん…内容は覚えてないんだけど、何故か気になって」
「そうか…」
普段は見た夢を覚えているのに今回は覚えてなかったので余計に気になっていた
ポンポン
下を向いて俯いていると護くんが頭を撫でてくれている
「あんまり気にすんな」
護くんの言葉は私をとても安心させてくれる
「うん、ありがとう」
好き、この人が好き。今日伝えるって決めていた私は何時言おうかタイミングを計りかねていた
でも…今なら言えそうな気がする
私はゆっくり口を開いた
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