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―放課後―
私は嵐くんの案内をする為に今日は一緒に帰れないことを護くんに伝えた
「あ…そうなのか。待っててやりたいんだけど俺も直ぐ家に帰んなきゃでさ、悪い」
一緒に帰りたかったけど…仕方ないよね…
そう思ってしょんぼりしていると不意に頭を撫でられた
「一緒に帰りたかったんだけどな…仕方ないか」
護くんも一緒に帰りたいって思ってくれてたんだ…
「…何その顔」
嬉しくて思わず笑顔になっていたことに気が付かなかった私は変な顔していたのかなと不安になった
「…変な顔…してた?」
そう言うと護くんは私を抱き寄せる
「…可愛すぎなんだって」
耳元でそう囁かれた
「…っ!ま、護くん…っ?」
「それじゃあな。案内、頑張れよ」
「う、うん…!また…」
私は護くんと別れて急いで嵐くんの待つ教室へと走って向かう
思っていたより時間がかかってしまった急がないと
上から私達のことを見ていた人影には私も護くんも気付かなかった
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