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said ???
どうしてこうなったんだろうか。
今日は学園の進級テストでFランクの魔物、ニードルラビットを討伐しにきている。
いつも一緒にいるラフィンやルーフェ達とはぐれて、探している間に森の奥まで来てしまった。
急いで戻ろうとした時、後ろから木が折れる音がして振り向くと、この森にはいないはずのドラゴンがいるではないか。
しかも図鑑でみたこともない白く美しいドラゴン。
「美しい……」
思わず立ち止まり見とれていると、ドラゴンと目があった。
ふと、脳裏に図鑑のある一説が浮かんだ。
『ドラゴン種は生物の頂点に君臨し、自分以外を餌と認識している』
逃げようと一歩後ずさる。
パキッ
はは、私としたことが。
いつでも走れるように、体に魔力を循環させる。
正直、これでも逃げられるとは思えない。
どこまで逃げられるか、やれるところまでやるしかない。
相手の挙動を見逃さないよう神経を研ぎ澄ます。
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