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「じゃぁ電話しろ」 電話がないからできない。 鞄は音弥のあしもとにある。 「鞄かして。」 ここで電話していいものか.. 「ほらよ」 鞄が手元に返ってきた。 電話するか..。 「ありがと。」 なんと言えばいいのか.. 友達と遊ぶ。 これはダメだ。 用事が出来た。 これしか無理か.. ♪←発信音 「杏夢さんですか?」 電話の相手は琉依(るい)。 私の執事だ。 「用事ができたから、今日はいけない。」 私がいなくても大丈夫だろう.. 「何かあったんですか?」 やはり聞かれるか.. 「嫌別に。ただ用事ができたから勝手に進めておいてほしい。」 これでいいだろう。 また今日帰ったらどうなったかきこう。 「そうですか..。でわ、仕事のはなしは進めておきます。帰りは迎えに行きます。場所はどこですか?」 そう聞かれてもわからない。 音弥達の家がどこにあるかもしらない.. 「またそれは電話する。じゃぁあとは頼みます。」 これでいいだろう。
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