21/33
前へ
/713ページ
次へ
「はい、お待たせ~」 悠さんがテーブルまで持ってきてくれた。 結局、色々と悩んだ挙げ句に美咲さんと私はお任せにした。どれも美味しそうで選べなかったからなんだけど… 今日は茄子とキノコのトマトソースパスタ。 「わ!今日も美味しそうですね」 「ほんと…美味しそうですわね」 「ありがとう。綺麗所にそう言われると更に嬉しいね♪さ、冷めない内にどうぞ♪」 然り気無くサラダとスープを置いている。 「サービスね」 柔らかく微笑んでピースをしてる。 …いや、嬉しいですけどなぜにピースですか?それに綺麗所って… その姿を美咲さんがじっと見つめている。 「何故かしら?見たことがある様な方ですわね」 と、何やら思い出そうとしている。 「あ、実は…部長のお兄さんなんです。悠さん、此方は同じ会社の相羽美咲さんです」 「あら?そうでしたの…どことなく面影がありますわね」 「美咲ちゃんね。宜しく♪」 「…性格は似てませんのね」 ニッコリと微笑んだ悠さんに対して、毒づく美咲さん。
/713ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9848人が本棚に入れています
本棚に追加