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「…ン…」 浴槽の縁に座らされ、後頭部を押さえ付けられながらのキスに声が漏れる。 あの後、祐士さんは私の頭をわしゃわしゃと撫でたかと思えば… 私から離れて、素早くお風呂に入った。 ドア越しに冗談で、背中を流しましょうか?なんて言ったのがいけなかった。 浴槽のドアが開き、あっという間に引き込まれた。 「流してくれるんだろ?」 と、髪を濡らし、色気の増した祐士さんに捕われる。 め、め…目のやり場に困る!! た、タオル!! どうにか腰にタオルを巻いてもらって、私は服のまま… スポンジで泡立て、掌に取ってから祐士さんの背中を洗う。 「はる…手つきがヤラシイ」 「なっ…やらしくないです!洗ってるんですよ!」 手じゃなくて、スポンジで洗えば良かったかもと少し後悔した。 それにしても、祐士さんて肌が綺麗だな。 無駄なお肉なんてついてないし… 羨ましい。 まじまじと祐士さんの肌を見てしまっていた。 それを祐士さんが、鏡越しに見ていたなんて気付きもしていなかった。
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