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「背中、もういいだろ。ありがとう。洗ってくれたご褒美をあげなきゃな?」
鏡越しに微笑まれた。
「え?そ、そんな…いいですよ」
ご褒美だなんて…
嫌な予感がするのは気のせい?
そんな私を見て、祐士さんは意地悪な笑みに変わる。
「物欲しそうな顔で俺の背中を見てたくらいだし?」
え?
そう言った後、振り返り様に私を祐士さんの方へと引っ張った。
「ひゃっ!…あぶなっ…」
と、思ったら…
祐士さんの脚の上に横座りする体勢になってしまっている。
「ゆ、祐士さん、ふ…服が濡れちゃいます!」
顔を赤くしながら慌てる私を、祐士さんは余裕な笑みで見下ろしてる。
口の端が不自然に上がっている。
「今日はずいぶん大胆な事ばかりだな?」
「え…や、そ、そんなんじゃ…
ただ、今日は祐士さんと触れ合っていたかったから…
……だめ?」
「ふっ…大歓迎だ」
私を浴槽の縁に座らせ、優しくキスをしてくれた。
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