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まだ乾ききっていない私の髪の上に、押さえ付ける様にキスをしてきた。
「さすがに…もう、限界」
「え?……っ!?ひゃ…」
ふわり、と抱き抱えられ、ベッドに連れてかれる。
横たわった私を見下ろす祐士さんは、少し困った様な顔をしている。
「どう…して…
そんな顔してるの?」
こんな私はイヤ?
はしたないって思われた?
祐士さんの、些細な表情の変化に不安になる。
祐士さんは私の問いには答えずに、はぁ…と、大きな溜め息を溢してきた。
ソレによって胸が苦しくなった。
呆れられちゃった?
どうしようもなく不安になって、瞳に熱が籠る。
水分が増してきて、視界が歪み始めた。
祐士さんは何も言わずに私の首筋に顔を埋める。
耳に祐士さんの息がかかる。
「はるが…可愛すぎて困る」
「……え?」
「俺の自制壊すの…上手すぎ。
明日が休みなら良いのにな」
ぎゅっと抱き締められた。
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