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仁美「ねぇ、こんなに歩いてきたっけ?」
佳奈「うん……私も思った」
確かに来た時よりも随分と余計に歩いている気がする。
俺「もうじきだとは思うんだけどなぁ」
仁美「疲れたしお腹が空いたよぉ……あーぁ、本当に最悪!来なければよかった」
俺「もうちょっとだけ頑張ろうぜ」と言いながらも、俺も来なければよかったと内心後悔していた。これならまだ遥人や雄太と一緒に村探しに行っていた方がマシだっただろう。
それから暫く歩いているが一向に車の姿が見えてこない。さすがにこれはおかしい。
佳奈「道とか間違えてないよね?」
仁美「間違えるわけないよ。だって一本道だったんだから……」
仁美の言うとおり道に分岐点は無かったから間違えるはずはなかったが、確実に来た時の3倍の距離は歩いている気がする。
仁美「きゃぁっ!」
俺「どうした!?」振り返ると仁美が地面に倒れていた。
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