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佳奈「大丈夫!?」
仁美「うん……つまずい、あ……あれ、これって……」仁美が倒れた地面を見つめて狼狽している。
俺は、仁美の元へ駆け寄り地面に視線を移すと、そこにはあるはずのない物を見つけて、一瞬で顔から血の気が引き具合いが悪くなった。
佳奈「こ、この根っこって……さっき浩二くんが引っかかったのと、同じじゃない……?」佳奈もかなり狼狽しているのが表情を見て分かったが、もはや他人の心配をしているほど余裕はなかった。
仁美「ま、まさか……似てるだけよ、ね?」そう言うと仁美は俺に同意を求めるような目で見てきた。
でも、俺はそれが先ほどと同じ場所であることを確信していた。
俺「お前の後ろにある地面が少し掘り返されている所……さっき、俺がつまずいた時につけた跡だ……」
仁美「……」
佳奈「……」
浩二「……とりあえず遥人に電話して見るよ」それしか考えが浮かばなかった。
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