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雄太「あ……結構、簡単に切れるぜこれ」切れた有刺鉄線を片手に言う。
佳奈「雄太くん、怪我しないでよぉ」
俺「じゃあ、さっさと切っちゃいますか!浩二も手伝えよー」
浩二「はいはい」
雄太の言うとおり有刺鉄線は劣化が激しいのか、簡単に切ることが出来た。
夜の森の至る所から、夏虫の鳴声や夜行性の鳥類(フクロウ?)の鳴く声が聞こえてきた。仁美と佳奈は懐中電灯で辺りを照らしては、気味が悪そうに眺めている。
俺「よっし、これで先に進めるぜ」有刺鉄線の大方を捩じ切って除去した。
佳奈「誰かに見つからないかなぁ~」と佳奈は不安気だ。
雄太「誰がこんな時間にこんな所に来るんだよ。さっきだって、車1台ともすれ違ってないだろ」
佳奈「……うん」
そんな会話をよそに俺は有刺鉄線の間を潜り抜けた。
俺「早く行こうぜ!」と俺が急かすと全員が有刺鉄線を潜り抜けてきた。
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