1、愛してるってこと。

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その後、状況を整理するのに時間がかかった。 ーあれ?なんで? 私、逃げたのに…? そんなのこの間あった友達、 だれも一言も言ってなかったのに。 動揺、した。 それもかなり。 気づいたら教室の椅子に座っていて 友達が私を呼んでいた。 「……!…!…っよ!!ひっよっ!!!!」 はっとした。 「え?あれっ?…ど、どーしたの?」 「ははっ!何それ!あ、あれ。新入生代表の人が呼んでるよ。 神代 ひよりさんいますか?って。」 そう。 気づいたら放課後で 神代 ひより(かみよ ひより) とは私の事で 新入生代表は、ハツコイの彼。 「え。嘘…なんで…。」 入り口には彼が立っていた。 私が彼を見るとバッチリ目が合った。 ーにこっ ふわっと微笑む彼。 きゅん。としたのは気のせいだよ…ね? 「早く行ってきなよお!後で詳しく聞かせてねっ!」 友達に押されしぶしぶ行く。 「ふ。」 目の前に着いた瞬間に笑われる。 「え…。ど、いや、な、何…?」 「クスッ。ん。こっち、きて。」 グイッと私の腕を持っていく彼。 「え、ちょ、ちょっと待って、」 私の言葉を聞こうとしない前の彼はぐいぐいと嬉しそうな顔をしながら進んで行く。 諦めてついていく。
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