第1団体

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Lv.アップに必要な経験値の分配方法は割りと簡単だ。 一度の戦闘で貯まった経験値を100として、ダンジョン内にいるモンスターの種類を五種類とする。 そうするとダンジョン自体に入る経験値は50。 モンスター全体に入る経験値は50で一種類につき10。 このようにダンジョンとモンスターに半分づつ。 モンスターの種類どうし均等に分割されるようになっていて、一部のモンスターが特出して強くならずに総体的強くなるようになっている。 ダンジョンがLv.アップすると産み出せるモンスターの種類や特殊な床や壁、罠、装置が増えるようだ。 モンスターがLv.アップするとそのモンスターのステータスが上昇するのは当然、場合によっては周りの環境は生存確率なんかでその時に突然変異を起こす場合もあるようだ。 だが突然変異をおこしても種類は突然変異以前の種類と変わらず、ワイト・メイジやワイト・ナイト、ワイト・キングなんかはワイトという骨のモンスターの称号で、ドラゴンもブラックドラゴンやミニドラゴンなんかも同じドラゴンとして扱うらしい。 そして、新しい種類のモンスターを産み出したときも初期のLv.はそのダンジョン内で最低のものに合わせられる。 つまりはモンスターを突然変異させてバリエーションを増やしていったほうがモンスターに経験値が貯まりやすく、成長も早くなる。 これは良いことを知れた。 記憶は掘り起こしてみるものだ。 で、肝心の現在のモンスターのステータスは突然変異はなし。 シャドウアサシンのLv.は変化なし。 クレイハンドは1から3に上昇。 スライムは1から5に上昇した。 底辺の二種類はLv.の伸びが早いがほとんどステータスは変わっていない。 だが、一番凄まじかったのは魔菌だ。 一応モンスターの分類だったから経験値が入るのはわかるのだがこれは凄い。 経験値がたったの8しか入っていないのにもかかわらず、Lv.が8まで上がってる。 戦闘能力が皆無な代わりに必要な経験値もかなり低いようだ。 とりあえずは一通り見たからウインドウを消してしまう。 その時俺は気付かなかった。 魔菌の欄に「瘴気発生速度が8倍になりました」なんて書いてあったことを………。
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