第2団体

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「先輩、暇ですね」 「そうですね」 今日は第一侵入者が入ってきた翌日。 つまりは自分のダンジョンで一人殺して一晩明けたが、俺はいつもと変わらず兵士としての仕事をしていた。 城に勤めている下っぱ兵士には二通りの仕事がある。 一つは首都を二人組で巡回する治安維持の仕事と城の警備である。 ついでにいうと城の警備を担当する兵士だけには担当の警備時間外は訓練が義務付けられている。 それが夜間警備の日とかち合った時は最悪だ。 首都の治安維持の仕事をしている連中からは騎士になるための最短ルートなんて羨ましがって僻んでくるがこっちは嬉しくない。 城の警備の仕事で一番の不人気な仕事は俺が現在進行形である城門の警備の仕事。 平和なために三つある城門に常に一つにつき二人しか配置されていないが、この仕事は暇な上に無駄に疲れる。 六時間くらい立ちっぱなしな上に鮮やかな代わりに動きにくい服と剣、それと二メートル程のランスを持つことが義務付けられている。 そして大体一日に二人くらいしか門を通らないからやることもない。 暇な上に武装して立ちっぱなしっていうのはまるで拷問だ。
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