第3団体

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「止まってください」 いきなり出鼻を挫かれた。 それもアミさんにだ。 なんだかガックリとしたような気分。 「どうした、何かあったのかアミ?」 リーダーからなんだか真剣そうな声が出てくる。 なんだか他のみんなもダンジョンに入る前から引き締まっていたがアミさんの声が掛かったせいでより一層引き締まったように感じられた。 何かあるのだろうか? 「瘴気をうっすらと感じます。それと大分離れたところから死霊の気配も。どうしますかリーダー、一旦ダンジョンからでてギルド(冒険者組合)に協力を仰ぎますか?」 「瘴気だと?それに死霊とは厄介だな」 「ミューさんミューさん、瘴気ってなんなんですか?」 ボソッと横のミューさんに聞いてみたら同じようにボソッと帰ってきた。 「瘴気っていうのは簡単に言うと毒だよ。ゴーストみたいなモンスターがいる場所とかによく発生してね、溜まると高位のゴースト系のモンスターだとかが冥界から現れたり、冥界からの門が開いて凶悪な悪魔だったりとかが出てくるらしいよ。瘴気自体も何も対策してなかったら最悪死ぬかもしれないしね」
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