第3団体

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「ハアァッ!」 「フッ!」 「やあっ!」 もうあたしはリーダーや先輩に混じって三人がかりで戦っていた。 もう分からない。 ダンジョンに入ってからいったいどれだけのモンスターを倒した? いったいどれくらいの時間が経った? どれくらい入り口から進んだ? それにいくら弱くて安物の剣の一振りだけで倒せるとは言っても振った回数が回数だ。 百回くらいはもう振ってるかもしれない。 リーダーや先輩はもっと振ってるはずたがらあたしよりも疲れているはずだろう。 しかし、モンスターは途切れることなく現れ続けているせいで休むことができない。 アミさんの魔法で回復してもらっているから休まなくても進めているが、そのせいで瘴気からあたしたちを守ってくれている魔法の壁は限界が確実に迫ってきている。 それ以前にダンジョンみたいな狭い洞窟のような場所で何百何千という軍団級の数のモンスターと遭遇するなんて非常識もいいところだ。 強いモンスター一体と遭遇するよりもずっと質が悪い。 その上ダンジョン内は薄暗いし、地面は泥のせいでぬかるんでいて足場としては悪い。 きっとこのダンジョンの主であるモンスターはそうとう性格が悪いのだろう。 だが、確かに効果的だ。
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