第3団体

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「階段だ!飛び込め!」 後ろからの声通りに階段に飛び込む。 一瞬だけ周りの景色が消え、次の瞬間足には一階層と同じようなべちゃっという泥の感触。 普通の階段なら大怪我まではいかないまでも多少は怪我をするだろうが、ダンジョンの階段だけは例外だ。 見かけは階段のようだが、それは一種の転移魔方陣のようなもの。 踏み込んだらその姿勢のまま次の階層にたどり着くことになる。 だからたまにバランスを崩してスッ転ぶような奴も中にはいる。 あの厳ついリーダー様がそう簡単にくたばるような玉には思えないから心配しないが、他の女の子たち。 特に初心者のアシャ…アーシャちゃんは心配だ。 いくらなんでもいきなりダンジョンというのは酷だろう。 オレ、キリアは他のメンバーの無事を確認しようと階段の方向に向く。 瞬と現れる白い僧侶特有のローブ。 アミちゃんがオレに向かって降ってきた。
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