第3団体

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「だが零ではない」 「どういうことだ!」 視線を顔と共に下を向いていたのが上がる。 まるで彼女を助ける希望があるというような内容に驚いてしまう。 まるでリーダーの言い方だとこの状況下でも助ける手段があるようじゃないか。 「最初の目標とやり方には何も変わりがない。あっても残りの階層は一つか二つくらい攻略してしまえば残りはダンジョンのボスのみ。ボスさえ倒してしまえばダンジョンはダンジョンとしての機能を失ってモンスターも弱体化する。それまでにアーシャが生きていれば救うこともできる筈だ。」 ゴクリと自分が息を飲んだ音がよく聞こえた。 「幸いまだまだポーションも殆ど全て残っていることだし、俺以外の全員は軽装備だから移動も早い。このままボスまでの階層を走り抜けて向かおう」 リーダーの職は『グラディエーター』。 高い攻撃力と防御力を金揃えている変わりに移動速度にはマイナスがついてしまう職だ。 その他は俺が『ライトウォーリア』でミューちゃんが『アーチャー』、アミちゃんが『僧侶』だから全員が軽装備で同Lv.帯なら他の職よりも移動速度は速い。 これよりも速い『シーフ』や『アサシン』なんていう職もあるが今のままの移動速度でも走り続ければかなり早く移動できる。 装備している思い防具と職のせいでマイナス補正がかかっているとはいえ、リーダーのLv.ならオレには及ばなくてもアミちゃんやミューちゃんと同程度の速度なら出せる。 それが最善の策だろうと思ってしまう。
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