第3団体

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だが悲劇はそれで終わらない。 「ぬっ…」 「くそ」 「なに…?」 突然走っていたオレたちの足が泥の中に沈み出す。 それも早い。 どんどん沈んでいき、もう膝まで沈んでしまった。 もがいてももがいても沈むことは止まらず、寧ろ沈むのが早まっていく。 そんなオレたちがかっこうの獲物とばかりにモンスターが集まってくる。 いつもなら足で蹴散らすような雑魚である『クレイハンド』でさえオレたちを沈めようと掴んでくる。 「あっち行きなさいよ!」 「どけ!どけ!」 手で振り払っても次々と出てくる。 それにオレたちよりもリーダーが酷い。 また重い装備が災いしてもう腰より上に泥が来ている。 このままでは沈むのも時間の問題だ。 「俺はもう駄目だ!俺がお前らを吹き飛ばす。お前たちだけでも先に進め!」 「おいリーダー!何をするつもりだっ!」 「一緒に行きましょうよ!」 そんなオレたちの言葉も聞かずにリーダーは始める。 「フンッ!」 泥が吹き飛ぶのと同時に俺たちまで吹き飛ばされる。 そのお陰でオレたちは泥から脱け出せたがどこからか焦げ臭いような匂いがしてリーダーは泥の中でぐったりとしている。 爆発させたんだ。 自分ごと。 リーダーが最後の手段だっていって買っていた火薬玉。 だったらもうリーダーは………。 「こんなのってねぇーよ……。」 涙が零れ落ちる。 悔しい。 悔しくて仕方がなかった。
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