二章

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「~これから第67回卒業式を初めます。~」 アナウンスが入り卒業式が始まった。 「祐の奴、来なかったな…」 「うん…何かあったのかな?」 話しをしている間にも、卒業式は進んで行く。 「卒業生代表、挨拶。」 「はい。」 「-ッ!」 驚いて私も翔も後ろを振り向いた。この挨拶は、祐がやると言っていたから…でも、返事をしたのは、隣のクラスの子だった。 「何だよ…、祐じゃね~のかよ。」 「やっぱり、病気にでもなったんじゃ…」 「んな訳ね~だろ。昨日一緒に帰った時あんなに元気してたんだから。」 「じゃあ、なんで…?」 「俺にも、わかんね~。」 私も翔も黙ってしまった時、 「~これで第67回卒業式を終了します。~」 と言うアナウンスが流れた。
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