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「そう……。シラを切るってわけね」
「大体私が何をしたっていうんですか?」
私はここで携帯のボタンを押した。
早瀬さんが接触してきたら課長に連絡するようになっている。
早瀬さん達に見えないように私は課長へ電話する。
もちろん話なんて出来ない。
それは逆に確信に入ってる事を知らせる事になる。
「何をしたって。あなたが岡さんの情報をネットに流した事よ」
「私が?ひよりを?」
冷静に……。ここでキレてはダメだ。
「どうして私がひよりを?ふざけた事言わないで下さい」
「いい加減に認めなさいよ」
早瀬さんの取り巻きの一人が私に食って掛かってきた。
「およしなさい。みっともない」
早瀬さんが彼女を止めた。
「松本さん。正直に言った方が身のためよ。証拠もあるんだし」
「証拠?」
よし、第一関門突破!
私は心の中でガッツポーズをした。
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