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碓氷さんはシステム部に話をつけてくるというので一旦私達の側を離れた。
建築部に帰る途中で早瀬さんが私に向かって言った。
「もしあなたがやったって解ったら彼氏はどう思うのかしらね。そうゆうの一番嫌う人だからあの人」
まるで課長の事は何でも知っているのよと言っているような素振り。
確かに課長はそうゆうのは許せない人だ。
友達をとっても大事にする人。
だから一発で嫌われるだろう。
早瀬さんはそれを知っていてなぜこんな事をしたのか?
それだけ自信があるのか?
私には解らない。
「あなたの泣き顔楽しみにしてるわ」
そう言い残し先に建築部へ戻って行った。
暫くして碓氷さんがシステム部の部長と一緒に私のもとへやってきた。
早速私のPCを調べ始める。
大丈夫と思っていても心臓がドクドクと音を立てる。
「PCにはそのようなものは残ってないですね」
そう言われてちょっとだけ胸を撫で下ろす。
でもここからが本題だ。
システム部の部長は自ら持って来たPCを開き操作を始める。
周りの社員が何があったのかと遠くから見ているのが視界に入る。
チラリと早瀬さんの顔を見ると余裕の顔で作業を見守ってるようだ。
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