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「副社長のプライベートまで私達は知りません」
ひよりがピシッと答えた。
「そうなのよね。あの人一人に絞る事なかったし……。謎なのよねぇ。そこがミステリアスでいいんだけど」
あはは……。
愛想笑いしか出来ない。
目の前にその副社長様の彼女がいるというのに……。
仕事中にも関わらず早瀬さんは話し続ける。
「まぁ私からの忠告ね。副社長には惚れない方がいいわよ。遊ばれるだけだから。
それにこの会社にはファンが沢山いるわ。特別扱いされないように注意しないと痛い目にあうわよ」
ありがたい忠告を受けた私とひよりは黙って頷いた。
良かった……。副社長に言っておいて。
少し寂しい気もするけど職場での話しだ。
プライベートは別!
週末はたっぷり甘えよう。
そう軽く考えていたが世の中そんなに甘くない事を思い知らされる事になろうとうは、この時は思ってもみなかった。
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