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「美由は課長ともうHしたの?」
ひよりの質問に私は飲んでいたコーヒーを噴出しそうになった。
「何昼間から聞いてんのよ」
「だって教えてくれないんだもん」
教えるか!
私は心の中で突っ込んだ。
エッチだなんてとんでもない。
そう……。
私達は未だそうゆう関係にはなっていない。
数回会ってるとは言っても毎回一時間ほど。
そんな事をしてる余裕なんてないのだ。
私は会って話をするだけで満足なんだけど最近の課長は……。
その時私の携帯が鳴った。
きっと課長だ。
「出ないの?」
ひよりが電話を指差して言う。
「いいよ。たいした用じゃないから」
課長の電話に出ない私を不思議そうな顔で見つめる二人。
電話に出ないのには訳がある。
課長は最近苛々している。
それは仕事が原因じゃない。
それは多分私。
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