31735人が本棚に入れています
本棚に追加
風呂から上がりまだリビングにいるお義母さんに挨拶をして美由のいる部屋へと向かった。
恐らくここは元々美由の部屋だったのだろう。
部屋にはベットと床の上に布団が一式ひいてあった。
俺はそっと愛しい彼女が眠るベットへと近づく。
「美由」
優しく声をかけたが彼女は目を覚まさない。
俺ゆっくりと彼女の隣に体を滑り込ませた。
家のベットよりもかなり狭いのでこのままだと落ちてしまいそうになる。
彼女の頭の下に腕を回し優しく抱きしめ真ん中に少しずつずれる。
「ん……っ。か……ちょう……」
やべぇ。起こしちまったか?
顔を覗き込めばその目は固く閉ざされたていた。
無意識なのだろうか、美由は俺にすり寄る。
そんな他愛もない事が愛おしくて仕方がない。
「課長か……」
美由は無意識の時俺をそう呼ぶ。だが全然嫌じゃない。
「おやすみ」
聞こえていないだろう彼女にそっと囁く。そして髪に優しくキスを落とし俺も目を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!