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彼女は校内1の美少女で、明るく、社交的で皆に好かれている。男子、女子共に憧れの的だ。
なんて、わけではない。
見た目は、冷たく力強い目を持ち、整った顔をしているが、暗く、どう見ても社交的ではない。
この前、話しかけたクラスメイトに対して、僕と同じ様に一言で返しているのを見た。「あら、そう」。この一言を返して、彼女は自分の世界に戻るかの様に視線をクラスメイトからそらした。
僕の一言返しと違って、徹底的に自分から相手を拒絶する態度を滲み出している様に僕は思った。
だからか、彼女にも友達はいない様だった。
休み時間は、1人で本を読んでいるし、1人で帰宅する姿も見た。
何よりも彼女が人と話しているのは見た事もない。
その容姿からか、彼女に言い寄る男子はいたが、次第に誰も声をかけなくなっていた。
陰で男子が「芝橋と会話できねぇよ」と言っているのも聞いた事がある。
ただ、僕にとって仲間ができた様に思えた。
クラスメイト、皆が集団で仲良くしている中で、クラスからはみ出している共通点が僕にとって嬉しいものだった。
ホントウノボクヲダセルアイテダトオモッタ。
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