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「あっちー……」
起きたばかりで冴えない頭に、ギラギラ輝く日光が突き刺さる。
もう8月末だっていうのに、日本はまだまだ暑い夏が続くみたいだ。
汗かくし、暑いし、はやく夏なんて終わってほしい。
あーあ、なんか良いこと起きねえかなあ…。
「おーっす!はよー、コウ!」
不意に後ろから声をかけられる。
「はよ、ヒデ。…今日も元気そうだな」
「そうか?まあ、今のコウよりは元気かなー」
そういってケラケラ笑うこいつは
加藤 秀英
通称 ヒデ
保育園の時からずっとつるんできた、いわば幼馴染みだ。
物心ついた時から、遊ぶのも学校行くのも、ずっと一緒だった。
いっつも明るくて、でもしっかり者。
根暗で平凡な俺とは大違いな奴。
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