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だが、彼女も黙ってはいなかった。
これでも俺は陸上部で、それなりに足は速い。と自負している。
プライドだって持っている。
だが、彼女はそんなプライドをズタボロにするかのごとき速さで俺に追いつき、前に回り込まれて押し倒される。
そうすれば硬い地面に頭を打つのは当然で、
「~~~~~~~~~~~~~~っ、」
声にならない言葉がその場に響いた。
俺にそんなことをした彼女はというと、
「もー。いきなり走りださないでくださいよびっくりするじゃないですか。あなたにはいろいろと聞きたいこともあったのに。」
と、悪びれもなく文句をぶつけてきた。
いや俺は悪くないですし!?
とおもっても悲しいかな、痛みでまだ声が出ない。
そんな俺にまた何を思ったのか、俺の腹の上に乗ってきたかと思えば、一気に体重をかけて座られる。
「ぐぇっ!?」
…さすがに苦しいのでやめてほしい。
だが、涙目で彼女をにらんでみると、これまたいいアングルで。
てかやべぇこのこ結構胸あるんだけd…
「ったぁ!?」
「何エロい目で私のことみてるんですか?そんなに女子に飢えてるんですか、ああ、あなたモテなさそうですものね」
「うるせぇ余計なお世話だ!」
まぁ確かに彼女とかいないけど、思わず胸とか見ちゃったけど!
だからって殴ることはないだろうと思う。
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