とある一室にて

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「♪・・・ありがとう・・・そして・・・さよなら・・・♪」 ミスなく歌いきったミクは満足げな顔をしている。 「そのドヤ顔がなけりゃ・・・もっと良かったな・・・(笑)」 「まぁ・・・さすがはミクってとこね」 「・・・上手いもんね・・・」 「得点が気になりますねぇ」 「みんな・・・フラグを立てちゃっ!」 カイト以外がベタ誉めする。 そして運命の得点は・・・ 94点 「・・・なっ!?」 「あ」 「・・・フラグ回収しちゃったぁ・・・」 カイトが俯いて言った。 そう・・・ミクはフラグを片っ端から回収するクセ?がある。 それを分かっているのはミクを含めてもカイトだけである。 「なんでよぅ!」 「まぁまぁ・・・ミクは一旦休みね~」 「ダッセェ(笑)」 リンとレンがニヤリとしながら言う。 「難しい曲を選ぶからだよ・・・ 次はボクか・・・ ミクもコーラスしてくれるならカンタレラかな?」 「・・・今絶賛落ち込み中・・・ コーラス参加なんてするテンションじゃないわ」 「・・・あらら・・・ フラれちゃった・・・ 仕方ないなぁ、千年のどくso・・・」 ガチャッ! 「ちょっとミク! なんで誘ってくれなかったのよ!」 そう言って勢いよく部屋に飛び込んできたのは巡音ルカ。 「げっ・・・ルカ」 「・・・ひどいよ・・・ガクっ」 部屋の入り口近くの椅子に座っていたカイトはルカに吹き飛ばされていた。 「「ルカねぇ~」」 リンとレンがルカに近寄る。 「・・・久しぶり!リン、レン でもちょっと待っててね・・・ミクに話があるの・・・」 ルカの声のトーンが下がる。 「あ・・・ちょっと飲み物取ってくるね・・・」 「う・・・オレも手伝うよ」 空気を察したリンとレンはそう言って部屋を出て行った。 「・・・なんでこんなイベントに呼んでくれないのかしら?」 「いや・・・たしかルカ姉は大間に・・・」 「それ昨日までよね?」 「う・・・」 「それにあれはアナタにスケジュール表を渡してあったんだけど?」 ルカとミクの空気がヤバい 「・・・誰よ・・・こんなカオス空間にしたのは・・・」 「仲間外れは良くないと思いましてぇ~」 「・・・お前か・・・」 「はい~」 小声でネルとハクが話す。 どうやらいつの間にかルカに連絡を入れて呼んだらしい。
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